yurio’s diary

日々の気づいたことをのせています。

コードのねじれについて

職場で電気ひざ掛けを買ってもらった。
 
コードを差し込み、スイッチを入れるだけで、私のひざを暖めてくれるという魔法の布きれである。
 
恐らく、10世紀ごろのどこかの寒い国の王様だったら金銀財宝積み上げても欲しいだろうが、手に入るまい。
 
そんな逸品である。
 
ところで仕事をしているとずっと座っているわけではない。立ったり座ったり食べたり飲んだり物思いに耽ったりたまに仕事をしたりする。
 
そのたびに布きれを掛けたりとったりするのは煩わしい。そのたびにスイッチ部分はあっちへこっちへひっくり返り、まこと使いづらいことこの上ない。
 
そういうわけで私は妙案を思いついた。
 
いすのひじ掛け部分に、スイッチ部分を固定させたのだ。具体的には、セロテープで幾十かに巻くだけ。
椅子に座れば、いつでも手元にスイッチがある。
 
これで、スイッチ行方不明事件は解決。
これぞイノベーションである。
職場では、しばしこの「マッサージチェアー式電気ひざ掛けスイッチ固定法」が流行し、わたしは布教のために汗を流した。
 
 
もうなんの心配もいらない。
明るい明日はすぐそこにある。
 
しかし安堵した矢先、不穏な雲が執務室を覆い始めていた……。
 
 
そう。
 
ある朝わたしは気付いた。
 
 
あれ、コード短い。
 
すごい、ねじねじしてる。
 
 
立ったり座ったり食べたり飲んだりする間に、やはりひざ掛けはめくったりめくられたりして、コードはその変化を一手に引き受けていたのだ。
 
なんということでしょう。
 
 
2年に1度くらい几帳面なわたしは、ねじれを一つずつ直していった。
1回転、2回転……その数36回転。(適当)
 
毎日何度自分が立ち上がったか、実感する機会は万歩計以外にはなかなか思いつかない。
 
わたしのひざ掛けコードは、わたしが立ち上がるたび、ねじれ、座るたび、ねじれ、しまいにはコードを椅子の着地部分で踏んづけ、首に絡まり、コンセントに向かう途中にはホコリ、お菓子の袋のカス、壊れた上司、失われた向上心などを巻き込んで、なおわたしの膝をあたためる。
 
5日間働いた後、一気にその極まったねじれを解消するときの爽快感は素晴らしい。
 
1週間に1度、ねじれを解消して快適なひざ掛けライフを送りましょう。