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yurio’s diary

日々の気づいたことをのせています。

ひとりぼっち小学生

今朝、わたしは急いでいた。

 
会社に行かねばならないからだ。
 
別に行かねばならないというわけではない。行きたくなければ行かなければ良いのだ。
会社へ行くのをやめて羽田発のワイキキ直行便の機体の上に飛び乗り、上空10,000メートルの旅を満喫。それから太平洋を泳いで北極圏を大きく迂回しアイルランド人と出会って結婚、5つ子を出産し自らのアイデンティティーと運命と税制と法律の狭間で揺れながらも末長く平和に暮らすも自由である。
 
しかしわたしは京王バスに飛び乗り、王子と100人のじいの家来の待つ城へ向かうことにする。
 
駅のそば、先を急ぐ人が前から後ろから右から左 下から上へと行き交う。
 
その中で1人、小学生の女の子がとぼとぼとなめくじ並みの速度でいた。彼女の周りの空気だけ、包まれてゆっくり漂っていた。
私立の制服を着て、かぶっていてもいなくてもその形をきっちり保つ固い帽子を頭に乗せていた。
 
彼女は全然学校に行きたくないわけではないのかもしれなかった。足が痛くて筋肉痛の上痔持ちだから出来るだけゆっくり歩くように心がけているのかもしれなかった。あるいは足元になめくじの友人が5匹ほどいて、どれだけゆっくり歩けるか、スローモーションの限界に挑んでいるのかも、しれなかった。
さらにちいさなその後ろ頭では、華奢な身体では、女の子なのか男の子なのかもはっきりしない。
 
しかし実際彼女は全然学校に行きたくないのだろう、と思った。
高校生くらいになれば、学校はそんなに生活の中心にしなくたっていいんだよ
学外で活動しなさい海外行っちゃいなさい
と言うけれど、
小学生の彼女にとって、受け止められる世界の大きさはどれほどだろう。
 
けれどうきうきだけじゃない学校を知り憂鬱を知り足早に通勤していく目の前の大人たち、目の前の社会、ひとりぼっちの感覚は、きっと君を育ててくれる。
 
 
そんなことを思った朝でした。